家族間でギガをやり取りする方法には、大きく分けて「シェア(共有)」と「ギフト(贈呈)」の2種類があります。
- データシェア(共有型):家族全員で一つの合計容量を使い、余った分も全員で共有する仕組み。
- データギフト(贈呈型):各自が自分の容量を持ち、足りない人に自分の分を分けてあげる仕組み。
2026年現在、この仕組みが最も充実しているのは格安SIM(MVNO)ですが、大手キャリアにも独自の機能が存在します。
1. バケツ共有型で無駄がないブランド(MVNO)
格安SIMの最大の特徴は、家族を一つのグループとしてまとめ、ギガを自動で分け合える点にあります。
IIJmio(アイアイジェイミオ)
同一のmioID(契約者名義)で契約している最大10回線まで、データ容量を自動でシェアできます。 例えば「父20GB+母3GB+子3GB」で契約すると、合計26GBを3人で自由に使い切ることができます。面倒な操作なしで、誰かが使いすぎても他の人の余った分でカバーされるため、ギガの捨て去りがほぼ発生しません。
mineo(マイネオ)
mineoはシェアとギフトの両方の機能を備えています。 前月に余ったギガを翌月に家族で共有できるパケットシェアと、自分のギガを特定の相手にプレゼントできるパケットギフトがあります。友人など家族以外にも送れる柔軟さが強みです。
2. 必要な分だけ贈るブランド(サブブランド・大手)
サブブランドや大手キャリアでは、基本的には一人ひとりが独立していますが、不足した際に融通し合う機能があります。
UQモバイル / au
家族間で0.5GB単位でギガをリアルタイムに贈ることができるデータギフトがあります。子供が外で動画を見すぎて制限がかかりそうな時に、親の余った分をサッと送るといった使い方が可能です。
ワイモバイル / ソフトバンク
親回線のギガを、タブレットやサブ機などで利用するためのシェアプランが中心です。スマホ回線同士でお父さんのギガを子供にあげるといったギフト機能は、現時点では公式サービスとして提供されていません。
3. シェア機能がないブランド
以下のブランドは、データの共有よりも月額料金の安さや無制限であることを優先しています。
楽天モバイル
家族間のデータシェア機能はありません。その代わり、家族全員が月額110円割引になる最強家族プログラムという金銭的なメリットを提供しています。
ahamo / povo
データのシェアやギフト機能はなく、個人完結のシンプルなプラン設計となっています。
4. データ共有機能の対応状況一覧
| ブランド | シェア機能(共有) | ギフト機能(贈る) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| IIJmio | ◎ (自動) | 〇 | 家族で一つのバケツを使い切る |
| mineo | 〇 (翌月分) | ◎ | 友人にも贈れる柔軟性が魅力 |
| UQモバイル | - | 〇 | 0.5GB単位で家族に贈れる |
| ワイモバイル | 〇 (2台目用) | - | スマホ同士のシェアは不可 |
| 楽天モバイル | - | - | 料金割引で還元するスタイル |
まとめ:どの仕組みがあなたに合うか?
家族3人で契約する場合、ライフスタイルに合わせて以下のように選ぶのが最も効率的です。
- 誰がどれだけ使うか予想がつかないなら、自動で分け合えるIIJmio。
- 基本は個別で、たまに足りない分を助け合いたいなら、ギフトができるUQモバイル。
- 全員が無制限、または各自で使い切るなら、シェア機能にこだわらず、楽天モバイルやahamo。
家族3人で3GBという節約プランを目指すなら、IIJmioのようなシェア機能があるブランドを選ぶと、一人だけが制限にかかって困るという事態を防ぎやすくなります。
💡 執筆時のアドバイス
大手キャリアがデータシェアに消極的な理由は、「無制限プラン」を推進しているからという事実があります。 一人ひとりが「使い放題」であれば、そもそも分け合う必要がなくなるからです。
一方「3GB」や「20GB」といった容量が決まっているプランを組み合わせて節約したい方にとっては、IIJmioやmineoのような格安SIMの「バケツ共有型」の方が圧倒的に使い勝手が良いですね。


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